看護師+αな記事

【体験談】急性扁桃炎 点滴通院をした治療費用はおいくら?

急性扁桃炎とは?
治療費はいくらかかるの?
選定療養費とは?

今回は私の「急性扁桃炎」の体験談です。
特にみんな気になるお金の話!!!!!

はじまりの症状から
病院を受診し治療を選択する流れ
それぞれかかったリアルな費用について
時系列に沿ってまとめてみました。

はじまり

9月某日 生理の時は体調を崩しやすい私は
その日も生理中だからこんなものか〜と
怠さを感じながらも変わらない日を過ごしていました。

しかし、その日は仕事中から
強い倦怠感のどの違和感を感じ

帰り道にはしっかりとした寒気を感じ…

帰宅して、熱を測ると「38.5℃
思ったより高くてびっくりしましたが
薬を飲んで寝れば治るだろうと
お風呂に入って早めに布団に入りました…

尋常じゃない寒気
身の置き所のない倦怠感がして
2時間おきに覚醒してしまう状態。

嫌な予感がしたのでひとまず母にLINE
「38.9℃あって明日もしかしたら頼るかも…」

そして翌朝…

朝起きたら、唾液を飲むのも辛いのどの痛みがあり
体温も下がることなくしっかり上昇していました。

母へ「前入院した扁桃炎の症状に似ているのと、
1人じゃ動けそうにないから
総合病院に連れて行って欲しい…」とお願いしました。

『Day1 総合病院に受診』

症状が軽かったらかかりつけの内科か
耳鼻咽喉科に受診しようと思ったのですが

・症状が重いため専門家が良さそう

・しかし、かかりつけの耳鼻咽喉科は休診日

・現時点で水分と食事摂取が困難

上記のため点滴または入院までできる
病院への受診を考えたところ
直接総合病院という選択肢になりました。

まずは総合病院に電話をして事情を話すと
12時までに来てくれれば
診察でるとのこのだったので

母に連絡し車で連れて行ってもらうことにしました。

①内科外来(発熱外来)

電話の際に発熱など風邪症状がある人は
専用のエリアで待機と診察を受けてもらう必要がある
とのことだったので専用エリアでの診察になりました。

  初診料 2880円
医学管理料 3000円  (院内トリアージ実施料)
  検査料 450円  (鼻腔・咽頭ぬぐい液採取/検査)

喉も腫れているし おそらく扁桃炎だろうとのことだが

高熱が2日間続いている

・総合病院で検査体制がある

・自分も希望(検査に同意)する

上記のことから
一応新型コロナウイルス感染症を疑い
抗原検査をやっておきましょうとのことで
専用エリア内にてそのまま抗原検査を実施。

ちなみに抗原検査の費用は、

抗原検査 600点(6000円)
検査判断料 144点(1440円)

これは公費負担になるので支払いはありませんでした。

結果は30分で出ました、陰性(-)でした。

≪ ①内科外来(発熱外来)での支払い費用 ≫

上記の3割負担額 1900円
選定療養費 5500円 合計 7400円

選定療養費とは

今回の記事のメインである
「費用」についてここがポイントです。
上記の内科外来(発熱外来)での
支払い費用に含まれています。

選定療養費」とは?

医療機関の役割分担・業務連携の推進や
病院勤務医の負担軽減を目的として
厚生労働省が定めた
保険外併用療養費制度の「選定療養」の1つ。

2016年4月の健康保険法改正により
200床以上の地域医療支援病院は
他の診療機関等からの紹介状を持たない
初診の方から選定療養費として
診療費の他に5,000円以上の金額を
徴収することが義務化
されました。

つまり、今回の私の事例だと
かかりつけに受診せずに総合病院(200床以上)に
いきなり受診してしまったためかかる費用になります。

ねい子
ねい子
大きい病院は紹介状がないとお金たくさん取られるよ~のそれです。

選定療養費制度については知っていて
受診先(総合病院)で請求されることは
わかっていましたがかかりつけは休診日だし、
近医
に受診したところで
総合病院に紹介されるのはわかっていたので
こうするしかなかったかなと…!

②耳鼻科外来

内科外来(発熱外来)から紹介されて
次は耳鼻科外来での診察になりました。

選定療養費は支払うことになりましたが
総合病院なので
同じ建物内で他科の診察をスムーズに
受けることができたのはよかったです。

こちらでしっかり咽頭内視鏡を受けて
改めて「急性扁桃炎」との診断となりました。

医学管理料 2500円 (診療情報提供料)
  検査料 6040円 (咽頭ファイバースコピー) 
  処置料 140円

ここで、2日間の高熱と喉の腫れにより
水分と食事摂取が困難だったため
補液と抗生剤の点滴をすることになりました。

注射料 2350円
投薬料 680円

https://twitter.com/nnkknurse21/status/1301417128801705985

入院も勧められたのですが

この程度で貴重な病床を
埋めるわけにはいかない…!
(建前)」と

他の手段はないか相談したところ

・提携先のクリニックに紹介し点滴通院

・水分・食事摂取ができなければすぐに入院

・症状の改善がないまたは悪化なら入院

という約束の元、
紹介状を頂き帰宅の許可を頂きました。

&1日付き添ってくれた母に感謝( ; ; )

≪ ②耳鼻科外来での支払い費用 ≫

上記の3割負担額 3510円
     + 
薬代(薬局) 1420円  合計4930円

『Day2 点滴通院①』

総合病院受診の翌日、
幸い熱は37℃代まで下がりましたが
倦怠感が強く歩くのにもふらつきがあったので
また母にお世話になることに…

点滴通院①

紹介されたクリニックに着いて
受付で紹介状を渡すとすぐに先生がやってきて

「昨日連絡があった子だよね!大丈夫?」と
すぐ顔を見に来てくれました。ありがたい…

昨日と比べたら楽になって、
水分摂取と形態を選んだらご飯も食べれていますと
しっかりアピールしました。

初診料 診察/検査/採血/点滴/吸入/処方

初診料 2880円
医学管理料 0円
検査料 6090円
  処置料 410円
注射料 1200円
  投薬料 680円

クリニックは初診のため一通りの検査と昨日の今日なので
改めて咽頭の具合を診てもらいました。

また、総合病院受診時にはやらなかった採血も実施。

水分摂取ができているので補液はなし、
抗生剤の点滴を30分ほど行いました。

≪ 点滴通院①での支払い費用 ≫

上記の3割負担額 3380円
     + 
薬代(薬局) 800円  合計4180円

『Day3 点滴通院②』

倦怠感は多少ありましたが
日中の発熱はなく過ごすことができるようになったため
今回から1人で通院できるようになりました。

点滴通院②

2回目からはWEBで予約して、
番号が近くなったらクリニックにいくシステムでした。

熱はなくのどの痛みも軽減してきたので
入院しなくて良かった~なんて思っていたら

受付するや否や先生がきて
「大丈夫!?悪くなってない!?」と

なんと採血データが悪かったみたいで
再度入院をすすめようかと思って
待っていたとのことでした。

診察/点滴/吸入/処方

幸い採血データに反して
元気そうなのと状態は良かったので

ひとまず抗生剤の点滴を続けて
様子をみましょうということになりました。

この日も抗生剤の点滴を30分ほど行いました。

≪ 点滴通院②での支払い費用 ≫

   3割負担額 950円
     + 
薬代(薬局) 490円  合計1440円

そして点滴3日目のこの日が土曜日で
翌日日曜日がクリニックの休診日であったこともあり
明日から抗生剤は内服に切り替え
次回は薬がなくなる頃再診と指示を受けました。

『Day6 点滴通院③』

もう発熱はありませんが高熱が出たことや
安静にしていた影響で体力低下が著しかったです…
水分摂取をしっかりこころがけて過ごしていました。

点滴通院③

ちなみに「採血データが悪かった」話ですが
具体的に言うと炎症反応を示すCRPという値が…

CRP 15.73 (基準値0.30以下)

と、まさかの2ケタ

病棟ではたらく看護師さんなら
この値がどんな時にでるかイメージしやすいのでは…?

先生も笑いながら
水分摂取ができないかつこの値なら入院適応」と。

(扁桃炎なら自力水分摂取状況とCRP10.0が判断基準だそうです。)

抗生剤が上手に作用してくれたのか
私の回復力が凄まじかったのか

なにはともあれ良くなって本当に良かったです。

診察/吸入/処方

抗生剤は内服に切り替えていたのでもう点滴はなし。
扁桃の腫れも改善傾向だと診察頂きました。

しかし前述の通り採血データが悪かったので
抗生剤の追加処方がありましたが
症状が再燃しなければ終診でよいとご判断いただけました。

(再発を繰り返すようなら扁桃腺摘出術を検討)

≪ 点滴通院③での支払い費用 ≫

3割負担額 570円
     + 
薬代(薬局) 720円  合計1290円

薬剤服用歴管理指導料

今回の「費用」に関する2つ目のポイント

お薬手帳を持っていけば薬代が安くなる
なんてお話聞いたことありませんか?

それがこの薬剤服用歴管理指導料です。

お薬手帳なし 57点 (570円)
お薬手帳あり 43点 (430円)
ただし原則3ヶ月以内に
同じ薬局に再度処方せんを持参しお薬手帳を持参した場合

この記事を書くにあたり明細表をみていたところ
初診時と再診時(お薬手帳持参時)では

この加算がしっかり異なっていました。

薬の飲み合わせはもちろん
点数(金額)が変わってくるので
処方を受ける際には
お薬手帳持っていきましょう!大事!!

費用まとめ

さて、時系列に費用やポイントを並べてきましたが
最後に初診から終診まで合計いくらかかったのでしょうか?

《総合病院》
①内科発熱外来
7400円 (診察/選定療養費/抗原検査/点滴)
②耳鼻科外来
4930円 (診察/検査/点滴/処方)

《点滴通院》
① 4180円 (診察/検査/採血/点滴/吸入/処方)
② 1440円 (診察/点滴/吸入/処方)
③ 1290円 (診察/吸入/処方)   

合計 19240円

これが高いか安いかと言われると…
なんとも言えないのですが
もちろん体調に気を付けるのが一番なのですが…

参考までに
3年前に同じように急性扁桃炎で
2泊3日の入院をした時には
入院費だけで53210円でした。
(入院前後の受診の費用は不明です。)

その他今回かかった費用

水分(ポカリやOS1)食事(軟飯や果物など)など
普段は購入しない追加の飲食事代

母が車を出してくれたので助かりましたが本来ならば
交通費(タクシー代数千円)などが挙げられます。

特に保険がおりるわけでもないですし、
仕事を休んでしまった損失や各方面への迷惑を考えると
いずれにせよ痛い出費でした…

Special Thanks 母

さいごに

・セブンイレブンのお手軽カットフルーツシリーズ
皮むきりんごとパイナップルは重宝しました。

・左の鼻の穴から抗原検査(咽頭ぬぐい)
・右の鼻の穴から咽頭内視鏡のコンボは
できれば二度としたくないです。

・咽頭の検査と漢方薬はやだやだやだ!!!!!

以上「転んでもただでは起きぬ
急性扁桃炎体験談の記事でした。

ねい子
ねい子
お読み頂きありがとうございました!

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