急性扁桃炎とは?
治療費はいくらかかるの?
選定療養費とは?
今回は私の「急性扁桃炎」の体験談です。
特にみんな気になるお金の話!!!!!
はじまりの症状から
病院を受診し治療を選択する流れと
それぞれかかったリアルな費用について
時系列に沿ってまとめてみました。
Contents
はじまり
9月某日 生理の時は体調を崩しやすい私は
その日も生理中だからこんなものか〜と
怠さを感じながらも変わらない日を過ごしていました。
しかし、その日は仕事中から
強い倦怠感とのどの違和感を感じ
帰り道にはしっかりとした寒気を感じ…
帰宅して、熱を測ると「38.5℃」
思ったより高くてびっくりしましたが
薬を飲んで寝れば治るだろうと
お風呂に入って早めに布団に入りました…
が
尋常じゃない寒気と
身の置き所のない倦怠感がして
2時間おきに覚醒してしまう状態。
嫌な予感がしたのでひとまず母にLINE
「38.9℃あって明日もしかしたら頼るかも…」
そして翌朝…
こんな高熱を出したのは
インフルエンザと
扁桃炎で入院したとき以来…今回も扁桃炎の可能性大…また入院か…
コロナは心当たりないけど
熱があるからPCR検査するのかな…
検査適応だ…なんて同僚とLINE…とりあえずふらふらなので
母に助けを求めて受診します。 pic.twitter.com/UZZJPEdw3h— かわしま ねい子@ツアーナース (@nnkknurse21) September 3, 2020
朝起きたら、唾液を飲むのも辛いのどの痛みがあり
体温も下がることなくしっかり上昇していました。
母へ「前入院した扁桃炎の症状に似ているのと、
1人じゃ動けそうにないから
総合病院に連れて行って欲しい…」とお願いしました。
『Day1 総合病院に受診』
症状が軽かったらかかりつけの内科か
耳鼻咽喉科に受診しようと思ったのですが
・症状が重いため専門家が良さそう
・しかし、かかりつけの耳鼻咽喉科は休診日
・現時点で水分と食事摂取が困難
上記のため点滴または入院までできる
病院への受診を考えたところ
直接総合病院という選択肢になりました。
まずは総合病院に電話をして事情を話すと
12時までに来てくれれば診察でるとのこのだったので
母に連絡し車で連れて行ってもらうことにしました。
①内科外来(発熱外来)
電話の際に発熱など風邪症状がある人は
専用のエリアで待機と診察を受けてもらう必要がある
とのことだったので専用エリアでの診察になりました。
初診料 2880円
医学管理料 3000円 (院内トリアージ実施料)
検査料 450円 (鼻腔・咽頭ぬぐい液採取/検査)
喉も腫れているし おそらく扁桃炎だろうとのことだが
・高熱が2日間続いている
・総合病院で検査体制がある
・自分も希望(検査に同意)する
上記のことから
一応新型コロナウイルス感染症を疑い
抗原検査をやっておきましょうとのことで
専用エリア内にてそのまま抗原検査を実施。
ちなみに抗原検査の費用は、
抗原検査 600点(6000円)
検査判断料 144点(1440円)
これは公費負担になるので支払いはありませんでした。
結果は30分で出ました、陰性(-)でした。
≪ ①内科外来(発熱外来)での支払い費用 ≫
上記の3割負担額 1900円
+選定療養費 5500円 合計 7400円
選定療養費とは
今回の記事のメインである
「費用」についてここがポイントです。
上記の内科外来(発熱外来)での
支払い費用に含まれています。
「選定療養費」とは?
医療機関の役割分担・業務連携の推進や
病院勤務医の負担軽減を目的として
厚生労働省が定めた
保険外併用療養費制度の「選定療養」の1つ。
2016年4月の健康保険法改正により
200床以上の地域医療支援病院は
他の診療機関等からの紹介状を持たない
初診の方から選定療養費として
診療費の他に5,000円以上の金額を
徴収することが義務化されました。
つまり、今回の私の事例だと
かかりつけに受診せずに総合病院(200床以上)に
いきなり受診してしまったためかかる費用になります。
選定療養費制度については知っていて
受診先(総合病院)で請求されることは
わかっていましたがかかりつけは休診日だし、
近医に受診したところで
総合病院に紹介されるのはわかっていたので
こうするしかなかったかなと…!
②耳鼻科外来
内科外来(発熱外来)から紹介されて
次は耳鼻科外来での診察になりました。
選定療養費は支払うことになりましたが
総合病院なので同じ建物内で他科の診察をスムーズに
受けることができたのはよかったです。
こちらでしっかり咽頭内視鏡を受けて
改めて「急性扁桃炎」との診断となりました。
医学管理料 2500円 (診療情報提供料)
検査料 6040円 (咽頭ファイバースコピー)
処置料 140円
ここで、2日間の高熱と喉の腫れにより
水分と食事摂取が困難だったため
補液と抗生剤の点滴をすることになりました。
注射料 2350円
投薬料 680円
https://twitter.com/nnkknurse21/status/1301417128801705985
入院も勧められたのですが
「この程度で貴重な病床を
埋めるわけにはいかない…!(建前)」と
他の手段はないか相談したところ
・提携先のクリニックに紹介し点滴通院
・水分・食事摂取ができなければすぐに入院
・症状の改善がないまたは悪化なら入院
という約束の元、
紹介状を頂き帰宅の許可を頂きました。
&1日付き添ってくれた母に感謝( ; ; )
≪ ②耳鼻科外来での支払い費用 ≫
上記の3割負担額 3510円
+
薬代(薬局) 1420円 合計4930円
『Day2 点滴通院①』
総合病院受診の翌日、
幸い熱は37℃代まで下がりましたが
倦怠感が強く歩くのにもふらつきがあったので
また母にお世話になることに…
点滴通院①
紹介されたクリニックに着いて
受付で紹介状を渡すとすぐに先生がやってきて
「昨日連絡があった子だよね!大丈夫?」と
すぐ顔を見に来てくれました。ありがたい…
昨日と比べたら楽になって、
水分摂取と形態を選んだらご飯も食べれていますと
しっかりアピールしました。
初診料 診察/検査/採血/点滴/吸入/処方
初診料 2880円
医学管理料 0円
検査料 6090円
処置料 410円
注射料 1200円
投薬料 680円
クリニックは初診のため一通りの検査と昨日の今日なので
改めて咽頭の具合を診てもらいました。
また、総合病院受診時にはやらなかった採血も実施。
水分摂取ができているので補液はなし、
抗生剤の点滴を30分ほど行いました。
≪ 点滴通院①での支払い費用 ≫
上記の3割負担額 3380円
+
薬代(薬局) 800円 合計4180円
『Day3 点滴通院②』
倦怠感は多少ありましたが
日中の発熱はなく過ごすことができるようになったため
今回から1人で通院できるようになりました。
点滴通院②
2回目からはWEBで予約して、
番号が近くなったらクリニックにいくシステムでした。
熱はなくのどの痛みも軽減してきたので
入院しなくて良かった~なんて思っていたら
受付するや否や先生がきて
「大丈夫!?悪くなってない!?」と
なんと採血データが悪かったみたいで
再度入院をすすめようかと思って
待っていたとのことでした。
診察/点滴/吸入/処方
幸い採血データに反して
元気そうなのと状態は良かったので
ひとまず抗生剤の点滴を続けて
様子をみましょうということになりました。
この日も抗生剤の点滴を30分ほど行いました。
≪ 点滴通院②での支払い費用 ≫
3割負担額 950円
+
薬代(薬局) 490円 合計1440円
そして点滴3日目のこの日が土曜日で
翌日日曜日がクリニックの休診日であったこともあり
明日から抗生剤は内服に切り替え、
次回は薬がなくなる頃再診と指示を受けました。
『Day6 点滴通院③』
もう発熱はありませんが高熱が出たことや
安静にしていた影響で体力低下が著しかったです…
水分摂取をしっかりこころがけて過ごしていました。
点滴通院③
ちなみに「採血データが悪かった」話ですが
具体的に言うと炎症反応を示すCRPという値が…
CRP 15.73 (基準値0.30以下)
と、まさかの2ケタ
病棟ではたらく看護師さんなら
この値がどんな時にでるかイメージしやすいのでは…?
先生も笑いながら
「水分摂取ができないかつこの値なら入院適応」と。
(扁桃炎なら自力水分摂取状況とCRP10.0が判断基準だそうです。)
抗生剤が上手に作用してくれたのか
私の回復力が凄まじかったのか
なにはともあれ良くなって本当に良かったです。
診察/吸入/処方
抗生剤は内服に切り替えていたのでもう点滴はなし。
扁桃の腫れも改善傾向だと診察頂きました。
しかし前述の通り採血データが悪かったので
抗生剤の追加処方がありましたが
症状が再燃しなければ終診でよいとご判断いただけました。
(再発を繰り返すようなら扁桃腺摘出術を検討)
≪ 点滴通院③での支払い費用 ≫
3割負担額 570円
+
薬代(薬局) 720円 合計1290円
薬剤服用歴管理指導料
今回の「費用」に関する2つ目のポイント
「お薬手帳を持っていけば薬代が安くなる」
なんてお話聞いたことありませんか?
それがこの薬剤服用歴管理指導料です。
お薬手帳なし 57点 (570円)
お薬手帳あり 43点 (430円)
ただし原則3ヶ月以内に
同じ薬局に再度処方せんを持参しお薬手帳を持参した場合
この記事を書くにあたり明細表をみていたところ
初診時と再診時(お薬手帳持参時)では
この加算がしっかり異なっていました。
薬の飲み合わせはもちろん
点数(金額)が変わってくるので
処方を受ける際には
お薬手帳持っていきましょう!大事!!
費用まとめ
さて、時系列に費用やポイントを並べてきましたが
最後に初診から終診まで合計いくらかかったのでしょうか?
《総合病院》
①内科発熱外来
7400円 (診察/選定療養費/抗原検査/点滴)
②耳鼻科外来
4930円 (診察/検査/点滴/処方)
《点滴通院》
① 4180円 (診察/検査/採血/点滴/吸入/処方)
② 1440円 (診察/点滴/吸入/処方)
③ 1290円 (診察/吸入/処方)
合計 19240円
これが高いか安いかと言われると…
なんとも言えないのですが
もちろん体調に気を付けるのが一番なのですが…
参考までに
3年前に同じように急性扁桃炎で
2泊3日の入院をした時には
入院費だけで53210円でした。
(入院前後の受診の費用は不明です。)
その他今回かかった費用
水分(ポカリやOS1)食事(軟飯や果物など)など
普段は購入しない追加の飲食事代
母が車を出してくれたので助かりましたが本来ならば
交通費(タクシー代数千円)などが挙げられます。
特に保険がおりるわけでもないですし、
仕事を休んでしまった損失や各方面への迷惑を考えると
いずれにせよ痛い出費でした…
Special Thanks 母
さいごに
・セブンイレブンのお手軽カットフルーツシリーズ
皮むきりんごとパイナップルは重宝しました。
・左の鼻の穴から抗原検査(咽頭ぬぐい)
・右の鼻の穴から咽頭内視鏡のコンボは
できれば二度としたくないです。
・咽頭の検査と漢方薬はやだやだやだ!!!!!
以上「転んでもただでは起きぬ」
急性扁桃炎体験談の記事でした。