読み物

『キャンプの思い出』 クワガタと男の子の話

 

この記事では、添乗中に私が実際に体験をした心温まる話をご紹介します。

暇なときに読んでいただいて、ふふっと笑っていただければ幸いです。

 

『キャンプの思い出』 クワガタと男の子の話

とある初夏、小学5年生、1泊2日のキャンプの宿泊学習での出来事です。

1日目は朝早く学校からバスで出発し、
お昼前にキャンプ場へ到着。

キャンプ場の方へ挨拶をしてロッジに荷物を置いた後お弁当タイム。

こうして宿泊学習は始まっていきます。

 

キャンプ場で自然に触れ、

飯盒炊爨を行い、

キャンプファイヤーで絆を深める。

 

仕事でいろいろな学校さんの宿泊学習に同行するのですが

同じキャンプというものは存在しないので

毎回が楽しみなのです。

 

どこどこのカレーはおいしかったな…

あのキャンプ場は虫刺されが大変だったな…

火の神様が気合入っていたな…

もうパプリカなら歌えるし踊れちゃうよ…

 

なんて思い出しながら働いております。

 

 

さて、今回のメインとなる出来事ですが、

とある2日目のお話です。
1泊2日はあっという間、2日目はもう帰る日です。

2日目の朝の子どもたちとはいうと、

早起きをして布団をたたみ、帰る支度をしたあと、

午前中は近くの川で軽く水遊びをして帰るそんな日でした。

 

最後までしっかり自然と遊ぶ!

これが毎度かなり体力を使うハードなスケジュールです。

 

近くの川までは森を抜けなければならないので

水分とマリンシューズをリュックに入れて

15分ほどハイキング。

 

私はみんなの1番後ろをいつも通りついて行っていました。

 

看護師の私が子どもたちの一番後ろをついていく理由は、

途中で具合が悪くなった子や怪我をした子を

最後尾で拾っていけるようにするためです。

 

まだ、眠たい中山道を歩いていると

綺麗な空気に目が覚めてきます。

やっぱり自然っていい…

 

そんなことを思いながら歩いていると

男の子が看護師の先生ーーーーー!

となにやら駆け寄ってくれました。

 

どうしたの?なにかあった?自分の班は?

と、心配する私をよそに

クワガタ見つけた!!!!!!

と、小さなクワガタを見せてくれました。

 

看護師の先生、虫好きだって昨日聞いてたんだ!

「あ、担任の先生にはちゃんと
クワガタ見せてくるって言ってきたよ!」

としっかり許可を取ったことも教えてくれました。

 

キラキラとした笑顔に私もつられて笑顔になりました。

 

教えてくれてありがとう、とっても嬉しい!と素直に伝えると
男の子はニコッとして満足そうに元の班へ戻っていきました。

 

その後は無事に川にたどり着き、

今度は女の子が「先生きて〜!」

なになに〜とわくわくしていると

 

おたまじゃくしの大群!!!!

子供たち数人でつかみ取りのように捕まえて、
石で囲って水槽を作っていました。

すごーーいと感動したのち先生も!と私も参加

うじゃうじゃいる姿はなかなかでした…
数十匹

終わりだよーーーーと先生の掛け声で
水槽にしていた石を退けて川へリリース!

 

「おたまじゃくしばいばーい!
「また来年ね!」
「また来年も来るのかよー!

「ちがうよ!
来年は4年生がくるからね!」

「私は来年修学旅行に行くんだもん!」

と、なんともほっこりするシーンでした。

 

川遊びを楽しんだら

マリンシューズから靴へ履き替えて
またキャンプ場まで歩いて帰ります。

 

「あっという間だったー!」
「楽しかったー!またきたいー!」

と思い出を語りながらの帰り道。

 

お昼ご飯は定番のおにぎり弁当を食べて、
閉校式をやってバスに乗り込みます。

この後は小学校の学区のバス停での流れ解散になるので

同じバスではない子どもたちとは実質ここでお別れ。

 

もうさよならなのー?
別れを惜しんでくれる子供たち、

いい子にしてれば来年修学旅行で会えるかもね♪と私。

 

ばいばーいと手を振りバスに乗り混みます。

帰りのバスでは映画を見ることが多いのですが、

映画を観る子半分、すやすや寝ている子が半分。

私も遊び疲れてついうとうと…

 

途中サービスエリアでトイレ休憩をしたのち、学区内へ到着。

子供たちは大きな荷物を抱えて順々に降りていきます。

 

またいつかどこかで…と見送っていると

クワガタを見せてくれた男の子が!

 

「看護師の先生ばいばーい!」

『あ、同じバスだったのね、気をつけて帰るのよー!』

 

うん!あのね!
一緒に帰ってきた!!!!

 

『???』

 

手の中にはクワガタが…

 

『えええええ』

 

つまり、見つけてから

川遊びをしている時も、

下山の時も、昼食の時も、

サービスエリアでも、

帰りのバスもいっしょに…

 

なんてこった。

 

バスを降りて肩に大きな荷物をかけ、

片手にクワガタを握り、

バイバイと笑顔で手を振ってくれる男の子。

 

担任の先生も驚いていました。

手を振り返すしかありませんでした。

 

仲良くするんだよ…

 

ちなみにクワガタはしっかり元気でした、良かった。

 

以上になります、思い出のおすそ分けでした!

 

 

カブトムシ・クワガタは大好きなねい子です。
その昔、昆虫王者ムシキングをいう
アーケードゲームが流行り
その影響で家族一同好きになり
実際に海外の大きなカブトクワガタを飼っていたことがあるなど。

このことが仕事に活かされるなんて、嬉しい限りです。

自然好き、昆虫好きは得しますね。

 

お付き合いありがとうございました。 ねい子

 

※個人情報保護のため実際の話をもとに少しフィクションとなる部分が入っています、ご了承ください。

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