「コールセンター」ではたらいてみて
・あれ?通じない?
・えっと、そうじゃなくて…
・なんて説明しよう
・難しい言葉は不安にさせてしまう
・どうしたらわかりやすく伝わるかな
といった
一般の方と看護師(私)での
認識やとらえ方のちがいについての記事です。
「通じない・わかりにくい用語」
タイトルに悩んだのですが…
コールセンターで学んだ!
一般の方と私たち看護師の注意しないと
「通じない・わかりにくい用語」Q&A
と、してみました!
コールセンターだけではなく、
病棟でも「一般の人」にわかりやすく伝えるためには
まずは相手の理解度を把握すると
いうことが必要になってくるかと思います。
だんだん仕事に慣れてくると、または
業務の忙しさだったり考える余裕がなくて
相手の「わからない・不安な気持ち」を
理解することが薄れてきませんか?
新人の頃はわからないことだらけで
いちばん患者さんに近い立場だったはずです。
調べて話して伝えることで学習し、
私たちは患者さんに育てられます。
今一度、立ち止まって
「相手の気持ちになって考える」
わからないことは漠然とした不安に繋がり
わかることを積み重ねて自信になっていきます。
と、偉そうに長々失礼いたしました、
今回この記事をかくにあたって思ったことでした。
それでは!!
Q&Aの方式ですすめていきたいと思います。
Q&A
「かかりつけ」ってなに?
かかりつけ・かかりつけ医とは
主に自宅近く、または自分の病気に対しての診察に通っている病院を指します。
などと聞けばその人のかかりつけについての情報が得られるはずです。
一度受診すると、
少なくともその人の名前や生年月日、
保険証情報などがあるはずなので
予防接種の場合であっても1回だけでも
かかりつけとして教えてもらえるとありがたいです。
特に大きい病院・小さい病院・診療科は問わず、
必要であれば適切な他の医療機関を紹介してくれる
自分の地域でサポートしてくれる
それが「かかりつけ医」に該当するかと思います。
「既往(歴)」ってなに?
「既往(きおう)/既往歴(きおうれき)」
病院の問診票にもあるかと思いますが
・漢字として認識したらなんとなくわかる
(または注意例があったり〇をつけるタイプ)
・口頭で聞いても漢字に結び付かない
・そもそも既往の意味がわからない
特に若い人には通じないイメージです…
こうお伝えすると
「あ、なるほどね!」と教えてくれます。
既往歴は
今の症状やかかっている病気の
診断や治療に役に立つのでとても大切です。
見落とされがちな既往歴
見落とされがちな既往歴としては
「喘息(ぜんそく)」があげられます。
・喘息といわれたことがある
・治療している
・治療していた 場合は
最後に症状がでたのはいつか?
内服を続けているのか?いないか?
定期受診をしているか?を教えて頂きたいです。
あとは、
「糖尿病」「高血圧」もスルーされがち。
いわゆる大きな病気の中だと
「虫垂炎(盲腸)」も忘れられがち。
「微熱」って何度?
感染症法の発熱の定義
感染症法では、
・37.5℃以上を「発熱」
・38.0℃以上を「高熱」
と定義されています。
体温は個人差が大きく
測る場所、時間、状況によって変化します。
体温計によっても
予測式と実測式で異なってきます。
「微熱」って?
いわゆる「37℃前半」を
微熱と指すのかなとは思いますが…
こちらはやはり個人差があり、
平熱が低い人・高い人
その人の認識によるかと思います。
私は「微熱がある」と言われたら
自分の認識で受け取るのではなく
・実際の体温数値を聞き取る
・その人の数値に対しての認識を理解する
・微熱じゃないと否定はしない、肯定もしない
上記のことを意識しています。
あとは測定した時の状況の確認、
不安なようなら体温には個人差があること
1日の中で変動することなどをお伝えします。
冒頭のメッセージに戻りますが、
きっと病棟で働いていたら
「なんだ37.0℃か、全然大丈夫。」
なんて思っちゃいませんか?
そこ!そこなんですよ!慣れって怖い!
「倦怠感」ってなに?
倦怠感(けんたいかん)
倦怠感とは「だるさ」
身体的・精神的に疲れた状態や
疲れやすい状態であることを指します。
身体的には、
体がだるい・重い
眠気が強い
どこかしらかが痛い気がする など
精神的には、
何もする気が起きない
やるきが起きない
集中力が低下している など
新型コロナウイルス感染症の報道でこそ
「けんたいかん」というワードが多く流れて
知っている方も増えましたが
まだまだ認識度は低く感じます。
倦怠感の個人差
こちらは表現する個人差が大きいので
具体的に・詳しく話を聞くことが必要です。
・不安が強い人
・我慢強い人
・声が大きい人/小さい人
・傲慢な人/遠慮がちの人
などその人の生活様式や性格によって
表現の度合いが変わります。
どのタイプの人なんだろう?
と予想を立てながら聞き取ることは大事ですが
そこに「この人は大げさに言っているだけだろう」
なんて先入観・偏見をいれてはいけないと思います。
などと、様子をイメージできる聞き方が
お互いの認識に近づくと思います。
まとめ
今回の記事では、
・かかりつけ
・既往(既往歴)
・微熱
・倦怠感 の4項目をピックアップしました。
また、書きたい項目や要望があれば
増やしていきたいと思います…!
根拠を調べながら、
伝え方を考えながら記事を書くのは
意外と時間がかかる…
けどとても勉強になりました!!!
どなたかの役に立てれば幸いです。
